藤原時代に豪士の寺として創建
住職代々の口伝によると、創建は古く藤原時代(800年代後半~1100年代)までさかのぼる。
真言宗の開祖空海が唐から帰国したのは806年、高野山金剛峰寺を建てたのが816年だから歴史は古い。
大正寺が創建された時は、豪士の寺であったと伝えられる。
中興は僧頼秀で、元和6年(1620年)5月24日寂と『新編武蔵風土記稿』にある。徳川2代将軍秀忠の時代である。
昭和33年に本堂再建を行って今日に至っている。
境内には馬頭観音を安置する観音堂がある。
頭に馬頭をいただいて憤怒の相を表している観音様だが、馬が草や水をどんどん飲食するように、
ひたすら衆生の苦悩を救って下さる仏様で、旅行や馬の守護神として信仰されている。
鐘楼堂からの鐘の音が静かな境内に流れ、特に新緑の季節が美しい。
市街化区画整理事業のため、境内も少し狭くなったが、その分、陽が差し込んで明るくなった。
青野山 大正寺[宗派:真言宗豊山派]
〒360-0847 埼玉県熊谷市籠原南1丁目